他社が作ったWordPressサイト、引き継いでもらえる?制作会社乗り換えの流れと注意点

「担当者が退職して、サポートが受けられなくなった」
「費用や対応に不満があって、別の会社に変えたい」
こういったお悩みをお持ちの方は、意外と多いです。でも「他社が作ったサイトって、別の会社に引き継いでもらえるの?」と不安で、なかなか動き出せないケースも少なくありません。
結論からお伝えすると、他社制作のWordPressサイトでも、引き継ぎは可能です。この記事では、乗り換えの流れや事前に確認しておくべきこと、注意点をわかりやすくお伝えします。
「制作会社を変えたい」と思うきっかけ
まず、乗り換えを検討するよくある理由を整理します。自分だけが困っているのではないか、と感じている方もいるかもしれませんが、実際にはよくあることです。
制作会社が廃業・縮小してしまった
突然連絡が取れなくなった、サービスを終了するという連絡がきた——こうなると、サイトの更新や不具合対応が宙に浮いてしまいます。早めに引き継ぎ先を探すことが大切です。
担当者が退職・異動してしまった
制作会社側の担当者が変わったことで、これまでのやり取りの経緯が引き継がれず、対応が遅くなったり、話が通じにくくなったりするケースがあります。
レスポンスが遅い、対応が雑になってきた
最初は丁寧だったのに、だんだん返信が遅くなってきた。修正依頼をしても後回しにされている気がする——そういった不満が積み重なって乗り換えを検討するケースも多いです。
費用が高い、見積もりが不透明
ちょっとした修正でも高額な見積もりが来る、費用の内訳がわかりにくい——コスト面での不満から乗り換えを検討する方も少なくありません。
新しい機能を追加したいが対応してもらえない
サービスの拡大に合わせてサイトの機能を強化したいのに、「うちでは対応できない」と断られてしまうケースもあります。
引き継ぎ前に確認しておくべきこと
乗り換えをスムーズに進めるために、事前に確認・準備しておくべき項目があります。これを整理しておくと、新しい制作会社への相談もスムーズになります。
サーバー・ドメインの契約情報
まず確認したいのが、サーバーとドメインの契約が誰の名義になっているかです。
制作会社がまとめて契約・管理しているケースでは、乗り換えの際にサーバーやドメインの移管手続きが必要になります。最悪の場合、制作会社が連絡を絶ってしまうとサーバーやドメインの情報が取り出せなくなることも。サーバーとドメインは、できる限り自社名義で契約しておくことをおすすめします。
WordPressの管理画面へのアクセス権限
WordPressの管理画面にログインできるか、また管理者権限のアカウントを自社で持っているかを確認しましょう。
制作会社だけが管理者アカウントを持っていて、クライアント側には編集者権限しか与えられていない、というケースがあります。乗り換えの際には管理者権限が必要になるため、事前に確認・取得しておくことが大切です。
テーマ・プラグインのライセンス
有料テーマや有料プラグインを使っている場合、ライセンスが誰の名義で購入されているかを確認しましょう。
制作会社がまとめて購入・管理しているケースでは、乗り換え後にライセンスの引き継ぎや再購入が必要になることがあります。使用しているテーマ・プラグインのリストを制作会社から受け取っておくとスムーズです。
データのバックアップ
乗り換えの作業中はなにかとリスクが伴います。作業開始前に必ずバックアップを取得しておきましょう。
データベースとファイル一式のバックアップがあれば、万が一の際も復元できます。
引き継ぎの流れ:乗り換えはどう進む?
実際に制作会社を乗り換えるとき、どういった流れで進むのかをご説明します。
① 現状の確認・ヒアリング
新しい制作会社への相談からスタートします。このとき、現在のサイトの状況・困っていること・今後やりたいことをできる範囲で伝えましょう。
「何から話せばいいかわからない」という段階でも大丈夫です。サーバー情報・ドメイン情報・WordPressの管理画面へのアクセス情報があれば、制作会社側でサイトの状態を確認することができます。
② サイトの調査・診断
制作会社がWordPressの管理画面やサーバーの中身を確認し、使用しているテーマ・プラグイン・カスタマイズの状態・セキュリティの状況などを把握します。
このとき、前の制作会社が独自のカスタマイズをどこまで行っているかによって、引き継ぎにかかる工数が変わってきます。コードにコメントが残されていなかったり、複雑な改造が加えられていたりすると、解読に時間がかかることもあります。
③ 引き継ぎ範囲と費用の見積もり
調査の結果をもとに、引き継ぎに必要な作業範囲と費用を提示してもらいます。
サイトをそのまま引き継いで保守・運用だけお願いしたいのか、この機会にリニューアルも含めて検討したいのか——ご要望によって対応の内容が変わりますので、希望を合わせて伝えると見積もりがスムーズです。
④ アクセス情報の引き渡し・作業開始
合意後、サーバー・ドメイン・WordPressの管理者情報を新しい制作会社に引き渡し、作業がスタートします。
セキュリティの観点から、旧制作会社のアカウント情報はこのタイミングで削除・変更しておくことをおすすめします。パスワードの変更・不要なアカウントの削除・FTPのパスワード変更などを行いましょう。
⑤ 保守・運用スタート
引き継ぎ作業が完了したら、新しい制作会社との保守・運用がスタートします。
定期的なWordPressのアップデート・バックアップ管理・不具合対応など、継続的なサポートを受けながらサイトを安定して運用できる体制が整います。
引き継ぎで起きやすいトラブルと対処法
乗り換えをスムーズに進めるために、よくあるトラブルと対処法も知っておきましょう。
旧制作会社がアクセス情報を教えてくれない
残念ながら、乗り換えを伝えた途端に対応が悪くなったり、情報の引き渡しを渋られるケースもゼロではありません。
ただし、サーバーやドメインが自社名義であれば、制作会社を通さずに直接ホスティング会社に問い合わせてアクセス情報を取得できます。
WordPressのデータについても、サーバーのコントロールパネルからバックアップを取ることが可能です。
独自のカスタマイズが多すぎて解読が大変
前の制作会社が独自のカスタマイズをたくさん加えている場合、コードの解読に時間がかかることがあります。場合によっては、引き継ぐより作り直したほうがコストが安くなるケースもあります。
どちらが合理的かは調査してみないとわからないため、まずは現状を確認してもらうところから始めましょう。
引き継ぎ直後に不具合が発覚する
引き継ぎ作業中・直後にサイトの不具合が見つかることがあります。これは引き継ぎが原因ではなく、もともと潜在していた問題が作業を機に表面化したケースがほとんどです。
引き継ぎ前にバックアップをしっかり取得しておくことと、信頼できる制作会社に依頼することで、こういったリスクを最小限に抑えられます。
乗り換えを依頼する制作会社を選ぶポイント
引き継ぎ対応の実績や体制は、制作会社によって大きく異なります。以下のポイントを確認してから依頼先を決めると安心です。
他社制作サイトの引き継ぎ実績があるか
引き継ぎ案件は、新規制作とは異なるノウハウが必要です。「他社からの引き継ぎ歓迎」と明示している会社や、引き継ぎ実績を持つ会社を選びましょう。
調査・診断から丁寧に対応してくれるか
現状のサイトをしっかり確認したうえで見積もりを出してくれる会社かどうかを確認しましょう。調査なしで即答する会社は、後から「想定外だった」という話になりやすいです。
保守・運用も継続して対応できるか
引き継いだあとの継続サポートまで任せられるかどうかも重要なポイントです。引き継ぎと保守をまとめて依頼できる会社なら、窓口がひとつになって管理がシンプルになります。
WordPressの技術力・セキュリティへの意識があるか
引き継いだ直後はセキュリティの見直しが必要になることも多いです。WordPressに詳しく、セキュリティ対応ができる会社を選ぶと安心です。
まとめ
「他社が作ったWordPressサイトの引き継ぎ」は、決して珍しいことではありませんし、きちんと段取りを踏めばスムーズに進められます。
まずは現在の契約情報やアクセス権限を確認するところから始めてみてください。「何がどうなっているかよくわからない」という状態でも、相談いただければ現状の確認から一緒に整理していくことができます。
「今の制作会社への不満がある」「連絡が取れなくなってしまった」「引き継ぎを含めて保守もお願いしたい」——どんな状況でも、まずはお気軽にご相談ください。


