使っているWordPressテーマ、サポートは大丈夫ですか?テーマ選びとオリジナル開発のリスク管理

実はそうとは限りません。テーマにも「サポート期限」や「開発停止」のリスクがあり、気づかないうちにサイトが危険な状態になっていることがあります。
この記事では、WordPressテーマにまつわるリスクの話と、そのリスクをどう管理すればいいか、またオリジナルテーマ開発という選択肢がどんな場面で有効なのかをお伝えします。「今のテーマで本当に大丈夫かな」と少しでも気になっている方は、ぜひ読んでみてください。
WordPressテーマには「寿命」がある
WordPressのテーマには、大きく分けて「無料テーマ」「有料テーマ」「オリジナルテーマ」の3種類があります。
無料・有料を問わず、既製テーマには共通して「開発者によるサポート」が存在します。バグ修正・WordPressの新バージョンへの対応・セキュリティパッチの提供——こういったアップデートを、テーマの開発者が継続してくれているおかげで、私たちは安心して使うことができています。
ただし、このサポートはいつか必ず終わります。
開発者が別のプロジェクトに移る、会社が事業を縮小する、収益が見込めなくなってサービスを終了する——理由はさまざまですが、テーマのサポートが突然終了するケースは珍しくありません。そのときに何が起きるかというと、徐々にサイトに問題が積み重なっていくことになります。
サポートが終わったテーマを使い続けるとどうなるか
「サポートが終わっても、今まで通り動いているから大丈夫では?」と思う方もいるかもしれません。しかし実際には、じわじわとリスクが高まっていきます。
WordPressのバージョンアップについていけなくなる
WordPressは定期的にバージョンアップされており、その都度テーマ側も対応が必要になることがあります。サポートが止まったテーマは当然アップデートされないため、WordPressを最新版にしたとたん、サイトの表示が崩れたり、一部機能が動かなくなったりすることがあります。
かといってWordPressのバージョンを古いまま放置するのも、セキュリティ上のリスクがあります。どちらに転んでも困る、という状況になってしまいます。
セキュリティの脆弱性が放置される
テーマのコードに脆弱性が発見されたとき、サポートが続いていれば開発者がパッチを提供してくれます。しかしサポートが終わっていると、脆弱性が見つかっても修正されることはありません。
攻撃者はサポートが終了した古いテーマを狙うことがあります。不正アクセス・マルウェアの埋め込み・サイトの改ざんといった被害につながるリスクが、時間とともに高まっていきます。
PHPのバージョン非対応になる
WordPressはPHPというプログラミング言語で動いています。PHPも定期的にバージョンアップされており、古いバージョンはセキュリティサポートが終了します。
サーバー側がPHPを新しいバージョンに更新したとき、古いテーマが新しいPHPに対応していないと、サイトが真っ白になったり、エラーが表示されたりすることがあります。テーマのサポートが止まっている場合、この問題を自力で解決するのは非常に困難です。
プラグインとの互換性が失われる
問い合わせフォーム・SEO対策・セキュリティ対策など、サイトで使っているプラグインも日々アップデートされています。テーマが古いままだと、プラグインとの互換性が失われて正常に動作しなくなるケースがあります。
「急にフォームが送信できなくなった」「メニューの表示がおかしくなった」——こういったトラブルの原因がテーマとプラグインの相性問題というケースは少なくありません。
今使っているテーマ、こんな状態ではないですか?
以下に当てはまる項目があれば、テーマの状態を一度確認することをおすすめします。
テーマの最終更新日が1〜2年以上前になっている
WordPressの管理画面「外観 → テーマ」からテーマの詳細を確認できます。最終更新日が古い場合、開発が止まっている可能性があります。
テーマの配布サイトやサポートページにアクセスできなくなっている
購入・ダウンロードしたサイトやフォーラムが閉鎖されていると、サポートを受けられる場所がなくなっています。
WordPressのバージョンアップ後に不具合が出た
アップデートのたびに何かしら表示がおかしくなる、という状況はテーマの対応が追いついていないサインかもしれません。
テーマを導入した制作会社との連絡が取れなくなっている
オリジナルテーマを制作会社に作ってもらったものの、その会社が廃業・事業縮小してしまったというケースも実際にあります。この場合、テーマのコードを引き継いでくれる別の会社を探す必要があります。
テーマ選びで失敗しないための考え方
これから新しくWordPressサイトを作る場合、またはリニューアルを検討している場合に知っておいてほしいポイントです。
無料テーマは「手軽さ」と「リスク」が表裏一体
無料テーマはコストがかからず手軽に使えますが、開発者がいつサポートをやめるかわかりません。個人の開発者が趣味で作っているものも多く、突然更新が止まるケースもあります。
もちろん、WordPress公式ディレクトリに掲載されている人気の無料テーマは比較的安定しています。ただし「無料だから安心」ではなく、更新頻度・サポート体制・利用者数などを確認してから選ぶことが大切です。
有料テーマも「永遠にサポートされる」とは限らない
有料テーマはサポートへの信頼感がありますが、サポート期間が購入後1年間のみ、という製品も少なくありません。期間が過ぎると更新プログラムを受け取れなくなる場合があります。
購入前にサポートポリシーをしっかり確認しておくことをおすすめします。
オリジナルテーマ開発という選択肢
制作会社にオリジナルテーマを開発してもらう場合、サポートや保守の体制を最初から取り決めておけるのが大きなメリットです。
WordPressのバージョンアップへの対応・PHPのバージョン対応・不具合発生時の修正対応——こういった保守作業を、継続的に依頼できる体制を整えておくことで、長期にわたって安心してサイトを運用できます。
オリジナルテーマ開発+保守契約という選択肢
「テーマを作ってもらって、そのままサポートもお願いしたい」という形は、実は多くの企業が選んでいる方法です。
開発した会社がコードの中身を把握しているため、何かトラブルがあったときの対応が圧倒的に早いというメリットがあります。「別の会社が作ったコードを引き継いで保守する」という状況は、どうしても調査・解読に時間がかかりますが、作った会社なら状況をすぐに把握できます。
保守契約の内容は会社によって異なりますが、一般的には以下のような対応が含まれることが多いです。
WordPressコアのバージョンアップ対応
新バージョンが出たときに、テーマやプラグインとの互換性を確認しながらアップデートを行います。
プラグインのアップデート管理
定期的にプラグインを更新し、競合や不具合が出ていないかを確認します。
セキュリティ監視・対応
不審なアクセスや改ざんがないかを監視し、問題が発生したときに対応します。
バックアップの管理
万が一のときに復元できるよう、定期的なバックアップを取得・管理します。
月々の費用はかかりますが、「何かあってから慌てて対応する」コストと比べると、保守契約を結んでおくほうがトータルで安くつくことがほとんどです。特に企業のコーポレートサイトや、ECサイト・予約サイトなど売上に直結するサイトは、保守体制を整えておくことを強くおすすめします。
まとめ
WordPressのテーマは、一度入れたら終わりではありません。WordPressやPHP・プラグインのアップデートに合わせて、継続的なメンテナンスが必要なものです。
今使っているテーマのサポート状況を確認していない方は、まず現状を把握するところから始めてみてください。もし「サポートが止まっているかもしれない」「テーマを作った会社と連絡が取れなくなった」という状況なら、早めに相談することをおすすめします。
「今のテーマは大丈夫?」「オリジナルテーマへの乗り換えを検討したい」「保守をまとめてお願いしたい」——どんなご相談でもお気軽にどうぞ。現状を確認したうえで、最適な方法をご提案します。







